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明太子メーカーの鳴海屋を子会社化 ふくや中核のかわとしグループ


共同仕入など業務効率化

辛子明太子メーカー・㈱ふくや(福岡市博多区中洲2丁目、川原武浩社長)を中核とする「かわとしグループ」(同代表)は、11月27日付で辛子明太子製造・販売、食品卸の㈱鳴海屋(同区住吉4丁目、北島将三社長)の全株式を取得しグループ傘下とする資本業務提携を結んだ。株式取得額は非公表。
原材料の共同調達や物流面の見直しなど業務の効率化を図るとともに、小売り・法人向けなどの両社の得意分野を補完し合うことでシナジー効果の向上を目指す。「鳴海屋」のブランド名は残す。ふくやでは「これまで培ってきた強みをさらに生かすことで両社のさらなる発展が見込めると判断した」としている。
ふくやは昨年4月、グループ会社のガバナンス強化、M&AやIPO(新規株式公開)などの意思決定の迅速化を目的に㈱かわとしに全株式を移し、持ち株会社制に移行した。かわとしは、ふくや関連の不動産賃業として1982年に設立。資本金は1億円。
鳴海屋は1928年に米穀商として創業。太平洋戦争後に食料品販売へと転換し、60年代後半からは辛子明太子の製造・販売も始めた。資本金は1億円。売上高は約25億円(2018年3月期)。従業員数は約60人。

2018年12月11日発行