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旭硝子北九州事業所内のセメント資源化工場が完成 KARC
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1日最大116トンを処理
大手非鉄金属メーカーの三菱マテリアル㈱(東京都千代田区大手町、竹内章社長)と医療・建設・環境などの関連事業を手掛ける㈱麻生(飯塚市芳雄町、麻生巌社長)が共同出資で設立した「北九州アッシュリサイクルシステムズ㈱(KARC)は3月20日、北九州市戸畑区牧山5丁目の旭硝子㈱北九州事業所敷地内に建設していたセメント資源化工場が完成した。
工場は中央が一部2階建てで、建築面積は約2450㎡。多くが埋め立て処理されていることが問題視されていた焼却飛灰を回収し、1~2階中央部の設備で洗浄~脱水、その後、搬送コンベヤーで2階に引き上げ加湿、さらに乾燥炉で乾燥させたあと、トラックに積み込み、各所へと販売する。1日の焼却飛灰の処理能力は最大116トン。洗浄した焼却飛灰は三菱マテリアルのセメント工場(九州)や、近隣のセメント工場でリサイクル利用する。山形武取締役は、「当初の予定通りの完成、稼働を迎えることができた。苅田にある当社のセメント工場とも連携を図っていきたい」と話している。
同社は三菱マテリアル㈱が65%、㈱麻生が35%出資して設立された共同事業会社。17年5月に建設工事に着手した。塩素濃度が高く、多くが埋め立て処理されていた焼却飛灰の洗浄技術を三菱マテリアルが開発したもので、三菱マテリアル㈱が技術開発業務を担当、㈱麻生が営業・デリバリー業務を行う。
2018年4月3日発行