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早良区野芥の本社向かいにCLT工法店舗 采建築社


週刊経済2022年4月12日発行

ほっともっと野芥店に

建築、新築住宅などの㈱采建築社(福岡市早良区野芥4丁目、野村直樹社長)が手掛ける箱型建築物ユニットが初めて店舗として採用された。
同社は2020年から多目的に利用できる箱型建築物ユニットの新工法「CLT CELL UNIT」の生産を進めており、これまでに災害時や新型コロナウイルス感染拡大防止対策としてクリニックに寄贈、設置してきた。店舗として採用されたのは初めてで、3月16日、本社向かいに「ほっともっと野芥店」としてオープンした。CLTはボックスを2つ離して置き、梁をかけ空間をつくることによって建築。箱型の木製のユニットを基本とし自由に組み合わせて建築を造る新しい建築工法を可能にした構造体。工場で構造体のユニットを組み立てプレファブ化し、現場では基礎の上に据え置いて連結するだけの簡易な工法で、最短1日で納めることができるという。店舗は温かみのある天然木のにおいとゆとりある空間づくりを重視した。さらに今回は、基礎(コンクリート)に北九州市立大学、小倉セメント製品工業㈱と協働で北九州市環境未来技術開発助成を活用し環境に配慮した素材を採用している。采建築社では「RC建築と比較して軽量化されあたたかみのある造りに仕上がっている。同工法を進めることで国産材の消費を推進し林業従事者の雇用の一助となれたら」と話している。