NEWS

早良区田村2丁目に5階建て新病院  福岡学園


延べ床面積は従来の1・5倍の1万5619㎡

福岡歯科大学や福岡看護大学などを運営する㈻福岡学園(福岡市早良区田村2丁目、水田祥代理事長)は9月29日、同所に5階建ての新病院を開院する。
1973年に開院した旧病院の老朽化に伴い、敷地内に新築したもの。名称は「福岡歯科大学医科歯科総合病院」(阿南壽病院長)。場所は福岡市営地下鉄賀茂駅南西側。S造一部RC造(RCST構法)の免震構造で、建築面積は3834㎡。延べ床面積は従来の1・5倍となる1万5619㎡。エリア構成は1階が外来、2階が医科歯科診療、3階が歯科診療、4階がリハビリ・内視鏡・手術室、5階が病室・厨房。開院に伴い、新たに「健診センター」を開設している。診療科目は医科が23、歯科が4の計27科目。歯科診療科は12の専門歯科に分かれている。病床数は50床で、内訳は特別室(1床)1室、ハイケアユニット(1床)2室、同(2床)1室、病室(1床)9室、同(2床)2室、同(4床)8室。この建て替え事業は、多機能画像センサーによる大診療室の照明・空調・換気制御、井水利用など、地方都市に立地する大学病院として、施設や地域の特性に応じた取り組みがなされていることが評価され、「国土交通省平成30年度(第2回)サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)」に採択されている。
水田理事長は「新病院のコンセプトは『地域・社会とつなぐ』『教育・研究・臨床をつなぐ』『歯科と医科をつなぐ』『未来へとつなぐ』から成る4つの『つなぐ』。地域社会と本学園が相互に連携し合い、教育と研究、臨床が一体となり、さらには学園の最大のテーマ『口腔医学』の理念実現のために医科、歯科のつながりを最大限に生かした地域医療を担う大学病院を目指す」と話している。
同学園は1973年4月開学。福岡歯科大学、同大学院、同大学医科歯科総合病院、福岡看護大学、福岡医療短期大学、歯科医療施設「口腔医療センター」、介護老人保健施設「サンシャインシティ」、保育施設「ぺんぎん保育園」を運営している。

2020年9月23日発行