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旧大名小跡地、優先交渉権者と事業契約 福岡市
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延床面積は約8万㎡、リッツカールトンは162室
福岡市が天神ビッグバンの一環として進める、「旧大名小学校跡地活用事業」について、9月28日に優先交渉権者である企業グループと事業契約を締結した。
同跡地は15年の閉校後、創業支援施設として旧校舎を活用する一方、跡地活用の方針について民間事業者などと検討を進めており、今年3月に積水ハウスを代表とする12社の企業グループが優先交渉権を獲得していた。今回、契約を締結したのは、本事業の実施会社「大名プロジェクト特定目的会社」を筆頭に、積水ハウス福岡マンション事業部、西日本鉄道、西部ガス、西日本新聞社、福岡商事の6社。契約期間は2092年12月まで。来年6月から22年12月までの期間で土地一時契約を結んで建設工事に着手し、供用開始を予定する同月から92年12月まで定置借地権設定契約を結ぶ。
契約に伴い、事業概要も3月の優先交渉権決定時より詳細な計画が公開された。施設は、高さ110m(地上24階建)のオフィス・ホテル棟、高さ約45m(地上12階建)のコミュニティ棟の2棟に加え、消防分団車庫、立体駐車場棟で構成され、延べ床面積は約8万㎡。メーンの機能であるオフィスフロアについては、ワンフロア最大貸付面積が約2500㎡(約756坪)で完成時点で九州最大規模(24年に開業予定の新福ビルは約900坪)となる計画が明らかになった。また、マリオットグループの高級ホテルブランド「ザ・リッツ・カールトン」の進出が正式に決定し、居室は全室50㎡以上の162室になることが分かった。旧校舎を保存活用する南校舎にはスタートアップ支援施設が入るほか、保育施設の定員は50人になることなども併せて発表された。
積水ハウス福岡マンション事業部の佐古田智哉都市開発部長は、「天神ビッグバンの『西のゲート』に相応しい建物を整備したい」と話している。同跡地は、天神ビッグバンによる航空法高さ制限の緩和が実現したエリアの中で西端に位置し、最も高い建物(最大115m)が建てられるエリアとなっている。
2018年10月10日発行