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旧国民宿舎をリニューアルし、宿泊施設オープン   山口油屋福太郎   総工費は8億5000万円


 外食資材卸・「味のめんたい福太郎」メーカーの株式会社山口油屋福太郎(福岡市南区五十川1丁目、山口毅社長)は11月11日、同早良区石釜の旧国民宿舎「千石荘」をリニューアルし、宿泊施設「湧水千石の郷」を開業した。総工費は8億5,000万円。
 これは、2000年に閉鎖した同施設を再開して欲しいという地元からの要望を受けたもの。05年4月には、2・3階部分に介護が不要な健常者用老人ホーム15室のオープンを予定し、自然に囲まれた環境を活かした施設を目指す。
 施設は敷地面積が3万9,840平方m、建築面積が1万1,444平方m。3階建て建物は1,544平方m増築し、延べ床面積が4,151平方mとなった。駐車場は130台収容可能。
 1階は和室一般宿泊客用8室、団体むけ客室、和室大宴会場(100人収容)、休憩室、軽食スペース、売店を設置。2階はレストラン「ひめほたる」、和室中広間(30人収容)3室、洋室ホール(80~100人収容)、小会議場(12人収容)。3階は展望浴場「千石華やぎの湯」で、大浴槽・屋久杉風呂・気泡風呂・遠赤外線サウナを併設している。
 施設利用料は1人当たり1泊2食付きで8,000円、日帰り入浴のみで600円。レストランは地元の野菜を使い自然食を取り込んだヴュッフェ形式で、80種類の料理と40種類の飲み物を揃えており、テーブルは120席、客単価はランチ1,500円でディナーは1,800円。同社では1日平均で平日300人、土日祝日600人の利用を見込んでいる。
 山口社長は「今回良い結果が出れば、行政からの民間委託が積極化し、福岡市の活性化に繋がる。石釜地区にとっても、50年後に地元の子供たちにとっていい故郷となりうる施設・町づくりをしたい」と話している。
 同社は1909年3月創業、資本金は1,000万円。2003年12月期は売上高が84億8,886万円、経常利益が3億6,600万円。関連会社に福太郎本舗、福太郎インポート、ぎょらん、山口倉庫、福太郎天神テルラがある。