旦過地区再整備、現計画の見直しに向け検討開始　北九州市

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週刊経済2023年11月14日発行号

来年春頃公表へ、市長が現場視察

北九州市は１０月２７日、旦過地区の再整備計画について、現計画を見直すための検討を開始すると発表した。
老朽化が進んだ旦過市場を中心とする旦過地区では、土地区画整理事業と神嶽川河川改修事業を並行する再整備計画が進められてきた。だが、２度の火災に加えて資材価格高騰など、社会情勢の大きな変化に円滑に対応する必要性が生じていた。これを受け、現計画をベースに「新たな価値」の積み上げを図る「再整備計画のアップグレード」に取り組む方針を固めた。具体的には、急激に変化する顧客ニーズへの対応や、市場の魅力である「食」にさらに特化したまちづくり、次世代を担う若者を巻き込んでいく方策など、ハード、ソフト両面を市場関係者とともに検討していく。検討結果は来年春頃に公表する予定。
検討開始の皮切りとして、同日に武内和久市長が旦過市場を視察した。武内市長は「旦過市場という小倉の宝を、時代に合わせた形でしっかりと次世代に引き継いでいく必要がある。進捗状況をオープンにしながら課題や不安の声と向き合っていく」と話している。