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日本GLPの物流施設をクーリングシェルターに 小郡市


週刊経済2024年8月14・21日発行号

物流施設では全国初

小郡市(加地良光市長)は8月6日、物流施設開発などの日本GLP㈱(東京都中央区、帖佐義之社長)と「気候変動適応法に基づく指定暑熱避難施設に係る協定」を締結した。
地域住民の安全な住環境構築を強化するため。全国の市町村が定めた「適当な冷房設備を有すること」、「当該施設に存する区域に係る熱中症特別警戒アラートが発表された際に、当該施設を住民その他の者に開放できること」、「住民その他の者の滞在のために供すべき部分について、必要かつ適切な空間を確保すること」の3つの条件を満たす施設を指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)に指定しており、同市内では19件目。選ばれたのは日本GLPが開発、運営している物流施設「GLP福岡小郡」(小郡市小郡)で、場所は鳥栖JCT北西側。建物は鉄骨造4階建てで延べ床面積は約9万1千㎡。開放するのは1階の共用スペース「リビングラボ」で、最大30人収容可能。毎日午前8時~午後8時まで開放する。物流施設がクーリングシェルターに指定されるのは全国初。同市では「館内に24時間稼働している防災センターが設置されており、体調不良者の迅速な救護にも対応している。地域住民の安心、安全な暮らしを守りたい」と話している。