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日本国際飢餓対策機構と包括的連携協定 西南学院大学


週刊経済2022年5月31日発行

NGOとの締結は初

西南学院大学(福岡市早良区西新6丁目、G・W・バークレー学長)は5月18日、(一財)日本国際飢餓対策機構(以下飢餓対策機構、大阪府八尾市、清家弘久理事長)と包括的連携協定を結んだ。
同大学は飢餓対策機構の協力で2003年から、フィリピンの貧困地で現地の暮らしを体験しながら貧困問題などについて考える「海外ボランティア・ワークキャンプ」を毎年実施。コロナ禍でプログラムを休止しているが、協定締結により再開に向けた連携を強化する。また、今後学生の受け入れ拡大に向けフィリピン以外の貧困地へのプログラム追加の検討や、学生の飢餓対策機構への就職拡大なども期待される。同大学がNGO団体との協定を締結するのは初。飢餓対策機構は、東京基督教大学(千葉県)、富山国際大学(富山県)に次ぐ3例目となる。
G・W・バークレー学長は「困難な状態の人を助ける飢餓対策機構の取り組みはキリスト教の『隣人愛』に共通する。貧困地でのプログラム拡大を共に進めていきたい」、清家理事長は「現地の子どもたちにとって学生はあこがれの存在になる。現地での学びを生かして、他人を幸せにする生き方を見つけてほしい」と話している。