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施設建て替えの第2期工事が完了 福岡保養院


全体延べ床面積は1・3倍に

精神科、心療内科の医療法人緑心会福岡保養院(福岡市南区高木1丁目、大村重成理事長・院長)は、昨年7月から進めてきた施設建て替えの第2期工事が8月7日に完了した。
築年数が経過し老朽化が進んでいた同病院では、外来機能の充実や病床の機能分化を図る一環で、2016年2月から第1期工事として敷地内南側の体育館と3階建て作業療法棟(社会復帰センター)を解体し、同所に4階建て新病棟を建設。第2期工事で新病棟北隣の旧南館を解体し、同所に4階建てエントランス棟と体育館を建設していた。敷地面積9354㎡のうち、同棟の建築面積は573㎡。4階建て鉄骨造りで延べ床面積は1132㎡。1階は総合受付や事務、薬局を配置し、2~4階は病棟となる。体育館の建築面積は584㎡。鉄骨平屋で床面積は644㎡。最北端北棟、中央棟はそのまま使用し、工事完了後の施設全体の延べ床面積は1万4385㎡で工事前の約1・3倍の規模。総事業費は約20億円。
大村院長は「既存の中央棟や北棟の建て替え工事は10年後をめどに着手する計画」と話している。
同院は1929年1月開院、58年11月法人化。診療科目は精神科、心療内科、内科。専門分野は感情障害(そう、うつ)、統合失調症、ストレス関連性障害、老人性精神障害、認知症など。許可病床は精神一般166床、精神療養120床、精神科急性期48床の計334床。職員数は230人。大村院長は福岡市南区出身。1968年1月15日生まれの50歳。92年、久留米大学医学部卒業後、同大学病院に勤務。父の大村重光院長逝去に伴い、2002年7月、34歳にして福岡保養院の第5代院長に就任し、同年11月から理事長も兼任。16年5月から一般社団法人福岡県精神科病院協会(同市中央区清川3丁目)の副会長を務めている。

2018年9月26日発行