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施設基準管理システムを発売 ヴィンテージ


経産省の「新連携事業」で

ソフトウエア開発の㈱ヴィンテージ(北九州市小倉北区浅野3丁目、郷田和正社長)は10月1日、医療機関向けの施設基準管理システムを発売した。
製品名は「iMedy(アイメディ)」。昨年6月、九州経済産業局から「新連携事業」の認定を受けたことから、医療機器商社の㈱キシヤ(福岡市東区松島1丁目、楠田幸次郎社長)との協業で取り組んでいる。元々は3年前に社会医療法人製鐵記念八幡病院(北九州市八幡東区)の院内用システムとして開発したもので、この認定を機に商品化に至った。施設基準とその従事者に関する情報を一元管理し、業務を適正にマネジメントするサポートシステムで、クラウドサービスとして提供する。
管理業務の中でも特に煩雑で時間がかかる「従事者の資格要件の管理」、大量な紙ベースの情報となりつつある「疑義解釈のデータ検索」、担当者の交代による引き継ぎや適時検査を受ける際に有効な「届出申請書・議事録・資格証の一元的データ保管管理」の3点に焦点を当てている。複数部署での情報共有も容易となり、維持管理業務を効率化できるのが特徴。今後は基本機能の強化とオプション機能の充実を進めるほか、医療機関が使用している他システムとの連携を図っていく。価格は260万円(税抜)で、利用期間は2年。継続の場合は更新契約が必要。
㈱キシヤが販売パートナーとなり、400床以上の医療施設をメーンターゲットに初年度50件の導入を目指す。また、東京を中心に全国へ展開を広げていく計画という。同社では「今後は福岡をはじめとする九州各地のほか東京、大阪でも展示会への出展、個別デモ会の開催を実施する。システムの使い心地を直接体験してほしい」と話している。
ヴィンテージは2005年5月設立。資本金1300万円。従業員15人。
キシヤは1910年創業、68年6月設立。資本金5000万円。従業員580人。2018年5月期売上高は643億円。

2018年10月30日発行