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新長崎駅ビル、6月以降に建て方工事に JR九州
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週刊経済2022年5月3日・10日発行合併号
5月末までに杭工事が完了
JR九州(福岡市博多区博多駅前3丁目、古宮洋二社長)が建設中の新長崎駅ビル(同市尾上町)は5月末までに杭工事が完了し、6月以降、建て方工事に入ることが同社への取材で分かった。
新駅ビルは、西九州新幹線開業に伴い、高架化した現駅舎の東側、旧駅舎などがあった3・5ヘクタールの敷地に整備される。鉄骨造り、一部鉄筋コンクリート造りの13階建てで、延べ床面積は約10万2千㎡。1階から4階、一部5階は商業店舗(延べ床面積約4万1千㎡)、5階と6階にオフィス(同9千㎡)、7階から13階には九州初のマリオットホテル(客室数200室)で構成される。工事はすでに着工しており、5月末までに躯体を支える160本の杭工事を完了させ、6月以降に建て方工事に入り、来年秋の開業を目指す。
同社では9月23日の西九州新幹線の開業効果を最大限発揮するため、当初計画していた2025年度までの全面開業を2年前倒しし、プランを大幅に見直した上で、工事を急ピッチで進めている。
事業開発本部開発工事部の内野豊臣担当課長は「新幹線開業から1年後の来年秋に新しいビルを開業するというスケジュール。新幹線との相乗効果を最大限発揮できる駅ビル開発を進めていきたい」と話している。今回の駅ビル開発で同社は、マリオットホテルの誘致のほか、「交流」や「にぎわい」の創出にもつながる広場の整備にも力を入れており、駅周辺整備事業を進める長崎市と連携し、2011年3月のJR博多シティ開業に合わせて博多口に整備した駅前広場と同じ規模の東口駅前広場(1万6千㎡)、新駅ビルや既存のアミュプラザ長崎の前面には芝生の多目的広場(6千㎡)、駅ビルの敷地内には大屋根を備えた全天候型のイベント広場としての新かもめ広場(約1千㎡)のほか、新駅ビル5階には屋上緑化庭園も新設する。