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新規取得物件稼働で4期ぶり増収増益 福岡リート投資法人


週刊経済2021年4月27日発行

営業収益は89億400万円

地域特化型リートの福岡リート投資法人(福岡市博多区住吉1丁目、松雪恵津男執行役員)の2021年2月期決算は、売上高にあたる営業収益が前期比4・5%増の89億400万円、経常利益が同3・5%増の26億7700万円で、4期ぶりの増収増益となった。
営業利益は同3・2%増の30億6100万円、当期純利益は同3・4%増の26億7500万円だった。
前期に取得した物件の賃貸開始や、保有する商業施設で新型コロナの影響で減った売上げが戻ってきたことが寄与した。また、保有するオフィスビルは稼働率が期中平均99・7%と高稼働を維持。テナントの賃料改定では9期連続で増額改定を実現した。
1口あたりの分配金は当初予想より61円多い、3361円だった。
今期(21年8月期)は、営業収益で2月期比0・8%増の89億7900万円、経常利益で4・1%増の27億8700万円の増収増益の見込み。資産入れ替えの一環で、6月1日予定で、保有する「キャナルシティ博多」のうち、グランドハイアット福岡が入る「グランドビル」の共有持分の約9割を、星野リゾートグループ(長野県、星野佳路代表)の星野リゾート・リート投資法人に77億円で譲渡する。この売却益9500万円などが寄与する見通し。