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新社長に柴田取締役営業本部長が昇格 西日本新聞社 川崎社長は会長に
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株式会社西日本新聞社(福岡市中央区天神)は5月31日、新社長に柴田建哉取締役営業本部長兼広告局長が昇格する人事を内定した。川崎隆生社長は会長に就任する。
6月29日に開く株主総会後の取締役会で正式に決定する。社長交代は2008年6月以来、8年ぶり。その他役員人事では、新任の取締役(営業本部長兼広告局長)に坂井裕志営業本部副本部長兼広告局次長が就任する。
柴田氏は福岡県糸島市出身の57歳。北海道大学卒。84年同社入社。社会部次長、バンコク支局長、報道センター部長、執行役員販売局長などを経て、15年6月から取締役営業本部長兼広告局長。
15年度決算は2年ぶりの単体増益
また同社が同日付で発表した2016年3月期決算は、売上高は前期比3・5%減の258億5300万円、経常利益は同27・5%増の4億5700万円で減収増益だった。
売上高は11期連続の減収となったが、経常利益は2年ぶりの増益となった。収入面では、まず営業収入は販売、広告の各部門で前期を下回った。特に販売は福岡都市圏に象徴される無読者層の拡大が響いて前期に比べ7億円(4・2%減)の減収だった。一方、不動産収入は堅調に推移し、前期比で6・6%伸びた。また、営業費用は用紙費、人件費、経費ともに節減に努め、全体で3・8%減の257億5900万円となり、営業利益は9300万円の黒字を計上。営業外収益を加えた経常利益も大幅増益となった。税引き後の当期純利益は5400万円を確保した。
グループ会社は15社(前期から2社減)との連結決算は、売上高が前期比2・3%減の564億5400万円、経常利益は同2・3%減の18億6900万円で減収減益。営業費用は同2・7%減の547億6200万円、営業利益は同11・6%増の16億9100万円だった。