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新社長に堀宏明電通テック社長が就任 電通九州 6月18日付、山渋社長は顧問に
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広告代理業、株式会社電通九州(福岡市中央区赤坂1丁目)の新社長に6月18日付でグループ会社、株式会社電通テックの堀宏明社長が就任する。山渋幸徳社長は顧問に就任する。
5年ぶりの社長交代。堀新社長は1995年1月に株式会社電通の地域会社として設立以来6代目の社長で、グループ会社社長からの就任は初のケース。山渋社長のほか、池田和彦常務と大坪満取締役が退任し、池田氏は親会社、電通の第3営業局専任局次長に就任、大坪氏は電通九州の統轄局付として引き続き嘱託勤務する。
堀氏は東京都出身。1955(昭和30)年7月18日生まれの58歳。早稲田大学理工学部卒。79年4月株式会社電通入社、同5月東京本社ラジオテレビ部、2003年11月メディア・コンテンツ本部アウト・オブ・ホーム・メディア局次長、07年6月メディア・コンテンツ第2本部アウト・オブ・ホーム・メディア局長、10年4月プロモーション事業局エグゼクティブ・プロジェクト・マネージャーを経て、同6月株式会社電通テック社長に就任。
新体制は次の通り。
▼社長(株式会社電通テック社長)堀宏明▼専務 メディア部門・統轄部門担当木村研二▼常務 営業部門・支社担当嘉村裕三▼取締役 ソリューション部門担当川端淳一、建設業関連業務担務満江昭生▼非常勤取締役 株式会社電通ビジネス統括局専任部長篠原大介▼監査役 松井至▼退任 社長山渋幸徳、常務池田和彦、取締役大坪満
大幅な増収増益で売上高、経常益とも過去最高更新
また同社の2014年3月期決算は、売上高が前期比20%増の361億8600万円、経常利益が62・3%増の14億9000万円で大幅な増収増益となった。売上高、経常利益ともに過去最高を更新し、当期純利益も73・3%増の8億8400万円で大幅な増益だった。
「2013年(平成25年)日本の広告費」(株式会社電通調べ。今年2月20日発表)によると、12年(暦年)の日本の総広告費は前年比1・4%増の5兆9762億円と2年連続の増加となった。九州域内では、通信販売関連企業や新規事業参入企業を中心に広告出稿を重視する企業が増加し、広告市場は堅調に推移。その中で同社は昨年7月、通信販売分野の専門部署「ダイレクトマーケティング部」を新設し、従来のダイレクト&デジタルビジネス部を「デジタルビジネス部」に改称するなど、さらに通販分野やインターネットなどのデジタルメディア領域を強化した。多彩なニーズへの対応力向上で既存取引先からの実績を積み上げるとともに新規取引先開拓も積極化し、大幅な増収を達成した。増収は3期ぶり。また、利益面では増収効果に加え、営業経費の全社的なコストコントロールを引き続き推進し、経常利益、当期純利益ともに2期連続の増益となった。
今期予想数値は公表していないが、同社では「12年末の政権交代以来、景気回復は確かな実感へと変わりつつあり、今期も多彩なニーズへの即応で増収増益を達成したい」と話している。
同社は株式会社電通の国内営業ネットワーク再編に伴い、1995年1月に株式会社電通100%出資の地域会社として設立。資本金4億円。従業員数285人。売上高は設立以来、九州の広告会社でトップ。