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新社長に印正俊副社長が昇格 正晃ホールディングス


週刊経済2023年6月13日発行号

印正哉社長は代表取締役会長に

医療・研究用試薬ディーラー最大手・正晃㈱(福岡市東区松島3丁目)および持株会社の正晃ホールディングス㈱(同)の新社長に7月1日付で印正俊(いん・まさとし)副社長が昇格する。印正哉社長は両社の代表取締役会長に就く。
7月からの事業年度スタートに合わせ、トップの若返りとともに印正哉社長が代表取締役会長として新体制をサポートすることで事業基盤の充実を図る。
正俊氏は印社長の長男で福岡市出身。1982年9月9日生まれの40歳。福岡大学商学部卒。2006年4月に正晃入社、和光純薬工業㈱(現富士フイルム和光純薬㈱)に出向。08年10月から正晃福岡第一営業所勤務。15年4月執行役員。16年4月取締役執行役員。18年4月同常務執行役員。20年4月から副社長。「祖父、父が築き上げてきた正晃を、社員とともにしっかりと成長させていきたい」と抱負を述べた。
印正哉氏は福岡市出身。1954年2月23日生まれの69歳。福岡大学商学部卒。和光純薬工業勤務を経て、76年正晃化学薬品㈱(現正晃)に入社。85年常務、88年専務、91年社長に就任。2015年に正晃ホールディングス社長。
正晃は1950(昭和25)年9月に「正晃化学薬品商会」として創業。会社設立は55年10月。資本金5千万円。2016年4月から持株会社制に本格移行。事業内容は基礎研究試薬、体外診断用医薬品、化学工業薬品、理化学機器、医療用機器等の販売、コンピュータおよび関連ソフトウェアの開発・販売など。売上高は725億円(2022年3月期)、従業員数508人。
正晃ホールディングスは2015年10月設立。資本金は1千万円。中核会社の正晃のほか、ライフサイエンスの専門総合商社・㈱バイオテック・ラボ(東京都)、試薬卸の㈱フロンティア・サイエンス(北海道石狩市)、竹内化学㈱(和歌山市)、医療・研究分野でIT関連事業を展開する正晃テック㈱(福岡市)、不動産管理の正晃エステート㈱(福岡市)を傘下に持つ。グループ年商は1千億円超。