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新日本サーモラングの全熱交換器事業を継承 西部技研 4月から
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環境・省エネ機器メーカーの株式会社西部技研(古賀市青柳、隈扶三郎社長)は四月から、新日本サーモラング株式会社(嘉穂郡庄内町有安)の全熱交換器事業を引き継ぐ事を決定した。
新日本サーモラングは同社と日鉄鉱業株式会社の合弁で一九七八年に設立、八三年に日鉄鉱業株式会社の全額出資子会社となった。以後は同社と同事業で競合関係にあったが、業績悪化で三月末に解散する。これを受けて同社は全熱交換器事業を引き継ぎ、自社製品と合わせて供給量を拡大し、スケールメリットを生かしたコスト削減と収益拡大を目指す。隈社長は「全熱交換器はビル空調の省エネ機械として石油ショック以降に導入が進んだが、現在は成熟市場で事業拡大は難しかった。今回の事業継承で、サーモラング社の顧客も大事に引き継ぎ、シェアを倍増できるように努めていく」と話している。
本社近隣の用地7260平方メートルを購入
また、同社はこのほど、本社近隣の用地七千二百六十平方メートルを購入した。
用途は未決定だが、自社ブランド完成品の導入先拡大やスウェーデン子会社向けの製品輸出も好調なため、同地に第三工場建設も構想している。今年一月、同じく近隣地に第二工場としてハニカムフィルター製造工場も建設竣工している。
同社は一九六二年十一月創業、六五年七月設立、資本金は一億円、売上高は約三十億円、従業員数は百八十人。
隈社長は福岡市出身で、六四年五月一日生まれの三十九歳、福岡大学法学部卒、趣味は読書。
2003.12.16 発行 週刊経済より