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新技術のバイオディーゼル燃料精製装置 室町ケミカル


週刊経済2022年10月25日発行

耐溶剤用いた世界初の精製法

医薬・化学品製造・販売などの室町ケミカル㈱(大牟田市新勝立町、青木淳一社長)は9月から、耐溶剤を用いたバイオディーゼル燃料精製装置の販売を開始した。
水光技研㈱(春日市)、㈲健製作所(朝倉郡筑前町)、RITA㈱(東京都新宿区)、ポリプラ・エボニック㈱(東京都新宿区)の4社と共同開発したもの。バイオディーゼル燃料を軽油の代替として車に使用した場合、不純物が原因となってマフラーが目詰まりするなどの不具合発生があったため、この課題を解決するため研究開発に取り組んできた。その結果、耐溶剤分離膜を用いた特殊な精製工程によって、不純物の少ない高品質なバイオディーゼル燃料の製造が可能となり、従来と比べて環境負荷も抑えられる世界初の精製装置として上市した。
同社では「バイオディーゼル燃料の高品質化でカーボンニュートラルにも貢献していく」と話している。
同社は1947年7月設立、資本金1億4300万円。従業員数270人、売上高は56億8109万円(22年5月期)。