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新幹線荷物輸送でJR九州商事と輸送新サービス JR九州


週刊経済2023年7月11日発行号

緊急輸送に対応する新サービスも実証実験

九州旅客鉄道㈱(JR九州、福岡市博多区博多駅前3丁目、古宮洋二社長)は7月12日、物流事業を担うグループ会社のJR九州商事㈱と協力し、新幹線輸送に駅までの輸送と、駅から先の輸送をプラスした新サービスと、緊急輸送に対応する新サービスの実証実験を開始した。
JR九州では2021年5月に新幹線荷物輸送を開始し、サービスエリアの拡大や在来線を活用した荷物輸送、大ロット輸送の実証実験などを行ってきた。今回の新サービスの実証実験で、本格導入に向けてニーズの高い区間や時間帯などを検証し、社会課題に寄与する同社グループならではの物流事業構築を目指す。
新幹線輸送に自動車による駅までの集荷、駅からの配送をプラスしたサービス「はやっ!便プラス」の配送区間は福岡地区‐熊本地区間、福岡地区‐鹿児島地区。利用料金は1個3千円で、小荷物や複数個の荷物については割引がある。緊急輸送の必要な荷物を依頼時点から最速で輸送可能な新幹線を手配し届けるサービス「ウルトラはやっ!便」の配送区間は博多‐熊本、博多‐鹿児島中央。利用料金は1万円。