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新幹線活用の荷物輸送を博多~熊本駅間でも開始 JR九州
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週刊経済2022年1月18日発行
最速1時間50分の速達性
九州旅客鉄道㈱(JR九州、福岡市博多区博多駅前3丁目、青柳俊彦社長)は1月18日、九州新幹線の未活用スペースを使用し小荷物を輸送する新サービス「はやっ!便」を博多駅~熊本駅間でも開始する。
同社ではコロナ禍で人の流れが短期的には戻らない状況から、グループの強みや経営資源を最大限活用しつつ、人の流れに依らない新たなビジネス領域の拡大を図っている。「はやっ!便」は九州新幹線の旧車内販売準備室を活用し、駅から駅へ荷物を運ぶ輸送サービスで、昨年8月から博多駅~鹿児島中央駅間で開始していた。博多~鹿児島中央駅間は最速2時間40分だが、博多~熊本駅間は最速1時間50分で荷物を運ぶ。速達性と定時性を強みに、日をまたがない即日輸送のため、急ぎの荷物や日持ちのしない食品輸送などに需要があり、朝採れの野菜や朝水揚げの魚、焼き立てのパン、賞味期限1日のスイーツもその日のうちに届けられるという。
博多~熊本間のサービスは熊本、博多両方面ともに午前・お昼・夕方の3便を用意。荷物の受け付け・引き渡しは両駅の「みどりの窓口」で行う。引き受ける荷物のサイズ=縦・横・高さの3辺合計㎝(最大重量)と利用料金は、60サイズ(3㎏)が900円、80サイズ(6㎏)が1200円、100サイズ(10㎏)が1500円、140サイズ(同)が2000円。温度管理は常温のみで、保冷剤などを入れた荷物には対応する。支払いは元払いのみ。受け取り時、個人の場合は本人確認のできる公的証明書(運転免許証・保険証・パスポート)等、会社や団体宛ての場合は会社や団体に所属することを確認できるものが必要。
同社では博多駅~熊本駅間のサービス開始を記念し、2月20日まで、サイズ・重さに関わらず荷物1個900円で運ぶお試しキャンペーンを実施する。