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新市場の「アドバイザー」資格を5社が取得 福岡証券取引所


週刊経済2024年9月18日発行号

地場からは九州FGと佐銀

福岡証券取引所は8月28日、新たに開設するプロ投資家向け市場「Fukuoka PRO Market(フクオカプロマーケット)」の運営を担う「F-Adviser(Fアドバイザー)」の資格を5社が取得したと発表した。
東証の東京プロマーケットの「J-Adviser」制度を参考に採用したもので、一定の資格要件を満たし、資格を認証したアドバイザーに対して福証が特定業務を委託する。アドバイザーは担当する上場会社に対して、上場前の上場適格性の調査確認や上場後の適時開示の助言・指導、上場維持要件の適合状況の調査などを実施し、IPOにおける主幹事証券会社に近い役割を担う。
第一弾で資格を取得したのは、㈱船井総合研究所、宝印刷㈱、九州FG証券㈱、フィリップ証券㈱、㈱佐賀銀行の5社。いずれも東京プロマーケットのJアドバイザー資格を有しており、特に宝印刷、フィリップ証券の両社は東京プロマーケットの審査等で豊富な実績を有する。地場からは九州FG証券、佐賀銀行の2社が資格を取得。いずれも今年、Jアドバイザーの資格も取得している。
フクオカプロマーケットは12月16日に開設予定。福岡証券取引所の加來英彦営業部部長は「東京プロマーケットで実績豊富な大手企業や地場企業など、多様な5社が新市場の運営を担うことを嬉しく思う」とコメント。一方で「さらに地場金融機関からの参画を促していきたい」とも話している。