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新市場「アドバイザー」に資格証書交付 福岡証券取引所
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週刊経済2024年10月2日発行号
フィリップ証券、船井総研など5社
福岡証券取引所は9月18日、新たに開設するプロ投資家向け市場「Fukuoka PRO Market(フクオカプロマーケット、略称FPM)」の運営を担う「F-Adviser(Fアドバイザー)」の資格証書交付式を開催した。
12月16日に開設する新市場の運営に必須となる委託企業で、アドバイザーは担当する上場会社に対して、上場前の上場適格性の調査確認や上場後の適時開示の助言・指導、上場維持要件の適合状況の調査などを実施。IPOにおける主幹事証券会社に近い役割を担う。第一弾で資格を取得したのは、㈱船井総合研究所、宝印刷㈱、九州FG証券㈱、フィリップ証券㈱、㈱佐賀銀行の5社。いずれも東京プロマーケットのJアドバイザー資格を有している。
交付式には各社のトップなどが参加し、1社ごとに記者会見を実施。各社ともに「福岡のクライアントで、実際に上場意欲を示している企業がある」と強調。「第1号の上場企業輩出を目指す」と口をそろえた。東京プロマーケット(TPM)でトップクラスの実績を持つフィリップ証券の永堀真社長は「福岡本社のクライアントによる上場はもちろん、福岡進出の足掛かりとしてFPM上場を目指す企業や、TPMとの重複上場を志す企業もいる」と具体的な事例を挙げている。また、船井総合研究所の真貝社長は「TPMはオーナーシップ維持を目的とした上場が目立つが、FPMはスタートアップの育成、支援を主目的に据えているため、異なるニーズが掘り起こせるのではないか」と期待を寄せた。