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新型コロナ対策特別枠の限度枠を引き上げ 久留米市
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週刊経済2021年1月26日発行
限度額350万円から500万円に
久留米市は現在、新型コロナウイルス感染症で厳しい経営環境を強いられている市内中小企業者を対象にした金融対策事業の融資限度額を350万円から500万円に引き上げ、資金繰り支援を充実させている。
市は5月28日から新型コロナウイルス感染症特別枠を設定し、申し込みの受け付けを開始。感染者増の第3波とされる昨年12月に入り、申込件数が前月に比べて約2倍に増え、平均申し込み金額も前月比88万円増の384万円と増加したことを背景に引き上げた。特別枠の利率は0・8%。貸付・据置期間は貸付が10年以内、据置が5年以内。そのため、最大5年間は実質無利子となり、融資に必要な保証料は市が全額負担するため、保証料はゼロ。
市によると御用納めとなった昨年12月28日までの申し込み件数は1865件、申込み金額は56億円に上っている。
大久保勉市長は本誌取材に対し、「当初からコロナは長期戦になると予測し、それに伴う資金繰り支援などに取り組んできた。これから年度末の資金繰りで大変な時期を迎える中、積極的に利用していただきたい」と話した。