新型コロナワクチンのキャンセル待ちシステム開始　ゼロマチクリニック天神

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週刊経済2021年6月15日発行

ＬＩＮＥで登録受付、廃棄ゼロ目指す

ソラリアステージビルＭ２階の内科医院・ゼロマチクリニック天神（福岡市中央区天神２丁目、古賀俊介代表）は５月３１日から「新型コロナワクチン廃棄ゼロサポーターズ福岡（ゼロサポ）」を開始した。
同院では、５月末から予約制でファイザー製の新型コロナワクチンの接種を実施。希釈後６時間以内に接種する必要があるため、予約者の体調不良など何らかの事情でキャンセルが発生した場合、限られた時間内に接種希望者を見つけなければならない。「ゼロサポ」では、ワクチンの余剰が発生した際に、あらかじめ登録した希望者に連絡し、ワクチン接種を行うことで廃棄ゼロを目指す。対象は福岡市民で、接種券を持つ希望者を優先するが、接種券がなくても登録が可能。事前登録は「ゼロサポ」のＬＩＮＥ公式アカウントから受け付け、年齢や基礎疾患の有無、職種などの優先順位に沿って案内する。同院では１日８０人ほどの接種が可能としており、接種開始から６月初旬までに６００人以上に接種。ＬＩＮＥへの登録者数は約１８００人に上るという。
古賀代表は「希望者に迅速な接種を進めるとともに、貴重なワクチンを有効活用する。接種対象の拡大に伴い、今後は企業を対象にした個別接種にも取り組んでいければ」と話している。