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新型コロナウイルスの治療薬開発に着手  ボナック


福岡県と共同開発

核酸医薬を手がける㈱ボナック(久留米市合川町、林宏剛社長)は5月18日、福岡県と共同で核酸医薬を使用した新型コロナウイルスの治療薬開発に着手した。
同社は、DNAやRNAを使用した次世代医薬品の核酸医薬を扱うバイオ医薬品のベンチャー企業。同薬品を使い、インフルエンザウイルスやB型肝炎ウイルスへのアプローチをしていた経験から、県と共同で開発を進める。肺に直接作用する吸入剤を想定しており、福岡県保健環境研究所の協力のもと薬品の安全性や有効性を評価する実験を進め、2022年4月に治験開始を目指している。林社長は「今年2月に治療薬の開発を決めた。当社だけでは難しい課題であったが、福岡県と共同で開発を進めるため、設備の揃っている施設や研究費用などの補助があり、円滑に進められている」と話している。
同社は、2010年2月設立。資本金は38億円。売上高は3億6千万円(19年12月期)。従業員数は43人。林社長は、1974年8月27日生まれの45歳。大阪府四條畷市出身。対外経済貿易大学卒。趣味はゴルフ。

2020年7月14日発行