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新型コロナの影響緩和で黒字化 梅の花


週刊経済2023年6月27日発行号

売上高は21・5%増の274億円

和食レストランを展開する㈱梅の花(久留米市天神町、本多裕二社長)の2023年4月期決算は、売上高が前期比21・5%増の274億5600万円、経常利益が1400万円(前期は17億9200万円の損失)で増収、黒字転換した。
外食事業ではコロナ禍前の売り上げ水準には戻っていないものの、行動制限緩和や政府の各種政策の効果もあり回復傾向が続いた。「湯葉と豆腐の店 梅の花」、「かにしげ」、「チャイナ」業態では価格改定を実施し、人件費上昇や原材料価格高騰に対応した。セグメント売上高は約2・2倍の152億4800万円、セグメント利益は2億1700万円(前期はセグメント損失13億3900万円)となった。テイクアウト事業も行動制限緩和で外出機会が増え、百貨店への来客数が増加したことで回復傾向が続いている。イベント企画商品の販売が好調に推移したほか、梅の花・古市庵ブランドともに商品の価格改定を実施。ロス抑制等による原価率・収益改善に努めた結果、セグメント売上高は約2・1倍の104億3900万円、セグメント利益は約2・5倍の6億8300万円となった。
今期はSNSやWEB媒体などを活用した顧客接点強化を図るとともに、引き続きコスト削減と収益改善を継続する。売上高は8・8%増の298億8400万円、経常利益は約36倍の5億900万円、当期純利益は3億2200万円で、増収増益を見込んでいる。