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新中計で年間100億円の統合効果見込む ふくおかフィナンシャルグループ


営業店業務を2割効率化

㈱ふくおかフィナンシャルグループ(福岡市中央区大手門1丁目、柴戸隆成会長兼社長)は5月13日、今期(2020年3月期)からの3カ年の中期経営計画を策定した。
同社では前中計から長期ビジョン「ザ・ベスト・リージョナルバンク」を掲げ、10年間を“進化のステージ”として位置づけている。今回の第6次中期経営計画を第2ステージとし、進めてきた構造改革を加速させる。
主な構造改革は「業務プロセスの再構築」、「事業モデルの高度化」、「デジタルトランスフォーメーションの推進」に加えて、それを下支えする形で「人財力の最大化」と「グループ総合力の強化」の5つの基本戦略を策定。営業店の業務をタブレットなどの自動化、本部集中型に移行することで約2割の業務を効率化し、捻出された現場のリソースをコア業務やiBank事業などの成長分野に投入する。また、今年4月に経営統合した十八銀行(長崎市)は来年10月に親和銀行(同県佐世保市)と合併する計画。期間中は60〜70店舗の統廃合、本部スリム化、システムコスト削減などを進め、シナジー効果は24年度までに年間100億円を見込む。当期純利益は連結ベースで2018年度比16億円増の575億円を見込む。

2019年5月28日発行