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新シリーズ住宅の販売を開始 JR九州住宅 独自工法で展開
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戸建住宅建設・販売のJR九州住宅株式会社(福岡市吉塚本町、甲斐総治郎社長)は、一月から住宅性能表示制度に対応した新シリーズ住宅の販売を開始した。
九電グループの九州住宅保証株式会社から住宅性能評価を受けることを基本としており、高性能住宅として営業拡大を目指すもの。同社の住宅は木材の反りを抑えるプレカットした集成材を軸組みに使用し。接合部分を強化するための特殊接合金物を採用し、独自の断熱パネルを使用する「TS(トリニティー・ストラクチャー)工法」と名付けた工法を採 用。名称は南欧風の「かもめ」、現代的な「つばめ」、北欧風の「はやぶさ」、和風の「にちりん」の四種類で坪単価は四十万台~五十万台円を設定している。
甲斐社長は「住宅の性能には自信を持っており、住宅の専門家からも評価いただいている」と話している。
エスクロー(第三者預託・出来高払い)事業拡大へ
また、同社は今期エスクロー事業の拡大を目指す。
エスクローとは売り手と買い手の間に専門の仲介業者が入り、買い手から代金を預かり商品が手元に渡ったことが確認できた時点で仲介業者から売り手に送金する仕組み。同社はこの仕組みを住宅販売に取り入 れ、施工を担当するビルダー(地場工務店、建材店)に工期中計四回の施工代金を出来高により現金で支払う。この仕組みによりビルダーは資金繰りができ、消費者は工事が途中で止まってしまうリスクや過払いを防ぐことができる。現在三社と契約しているが、今後は経営状態や技術力を参考にしながら数十社と契約を結ぶ計画を立てている。
甲斐社長は「日本では聞き馴染みのない仕組みだが、九州各地の銀行にも好評頂いており、今後も地場工務店さんとパートナーシップを強めていきたい」と話している。
同社は二〇〇〇年六月設立、資本金四億円、従業員九十人、福岡、北九州、熊本、大分、鹿児島の五営業所を展開。
甲斐社長は一九四九年十一月二日生まれの五十三歳、宮崎県高千穂町、東京工業大学土木工学科卒、趣味は剣道、テニス。
2003.02.18 発行 週刊経済より