NEWS

新たな工業団地の整備に向け、調査スタート 久留米市


週刊経済2021年8月31日発行

藤光産業団地東部に約10ヘクタールを想定

久留米市(大久保勉市長)は現在、新たな工業団地の整備に向け、調査をスタートさせている。
県が造成した久留米・うきは工業団地(26・5ヘクタール)を企業誘致の受け皿としていたが、㈱資生堂に続き、7月末には愛媛県八幡浜市の和洋生菓子メーカー・㈱あわしま堂が冷凍型物流倉庫を建設することから、用地不足が喫緊の課題となっていた。場所はJR鹿児島本線に近い国道209号沿いの藤光産業団地東部。市内数10カ所の候補地のうち、諮問委員会での審議、答申を経て調査に至った。開発面積は12ヘクタール~15ヘクタールで分譲面積は約10ヘクタールと想定している。5年後~7年後の完成を目指している。
企業誘致推進課の藤原誠二課長は「大手を含め、製造や物流関連の企業から声をかけていただいているが、市が関与する工業団地は空きが少なく、企業のニーズに合った民間の土地を紹介するのが精いっぱい」とした上で、「新規の企業だけでなく、市内に本社を置く企業からも工場の新増設や拡張移転のニーズは高い。このままの状態が続けば、市外流出も懸念されることから新たな工業団地の整備は大きな課題と位置付けている」と話している。