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文科省の私大研究ブランディング事業に採択 久留米大学
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次世代がんワクチン治療、研究の拠点化推進で
久留米大学(久留米市旭町、永田見生理事長・学長)は11月5日、先端がん治療の開発、普及促進などに関する取り組みが2017年度の文部科学省「私立大学研究ブランディング事業」に採択された。
同大学が全国でも先行して取り組むがんペプチドワクチンなどの研究・開発が評価されたもので、「すこやかな『次代』と『人』を創る研究拠点大学へ 〜先端がん治療・研究による挑戦〜」と題して、次世代がん療法の実用化や普及促進を図る。地域の経済・社会、雇用、文化や特定の分野の発展に寄与する取り組みを推進するタイプA(社会展開型)で採択。採択校は全国60校で、福岡県内ではタイプAに同大学のほか、福岡歯科大学、福岡医療短期大学の3校、タイプB(世界展開型)には福岡大学が選定された。期間は17年度から5年で、最大5年間にわたって年額2000〜3000万円ほどの経常費が補助されるほか、施設・装置、設備投資などにも補助が受けられる。
久留米大学では先端癌治療研究センターや大学院医学研究科、医学部、がんワクチンセンター、大学病院を中心に、進行肝がんに対する新たな療法「New FP療法」を実施できる人材の育成、患者個人に合わせたテーラーメイド型のがん治療の実用化、改良、次世代化などを進めていく。山田亮先端癌治療研究センター所長は「がんの新規治療法の研究、開発を進めつつ、それらの取り組みを地域に発信することで、地域に根差した医療の実践に繋げたい」と話している。
2017年11月21日発行