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政投銀BCM格付で4年連続最高ランク QTnet


情報通信事業者で初

九州電力グループの情報通信事業会社、㈱QTnet(福岡市中央区天神1丁目、岩﨑和人社長)は6月29日、㈱日本政策投資銀行(略称DBJ、東京都千代田区、柳正憲社長)の「DBJ BCM(事業継続管理)格付」融資で、情報通信事業者では初の4年連続での最高ランクの格付けを取得したと発表した。
同融資は、DBJが開発した独自の評価システムによって、防災や事業継続への取り組みに優れた企業を評価・選定し、その評価に応じて融資条件を設定する「BCM格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニュー。同社が同格付けを取得するのは5度目。今回は①総括局機能の二重化により復旧時間の短縮化を実現するなど、早期復旧戦略の実効性向上を図っている点②事業継続訓練等を通してリスクマップやボトルネックの見直しを行い、具体的な改善策を掲げながらBCM高度化に向けた不断の努力を行っている点③他通信事業者と相互バックアップ体制に係る協定を締結し、合同訓練により強固な連携体制を構築するなど、効率的かつ効果的な復旧手順の設定に努めている点が高く評価された。
同社は九州域内で光ブロードバンドサービス「BBIQ」や法人向けデータ通信「VLAN」などの情報通信サービスを提供する電気通信事業者で、有事における地域の情報通信サービスの安定的な提供の実現に向け、防災・事業継続体制の整備を進めている。特に2015年に完成したSOCビルは免震構造や津波の影響のない立地、長時間の停電対策といった高い堅牢性を有し、ネットワークの中枢を担う総括局機能のSOCビルと既総括局での2局化、SOCビル、既総括局と各拠点を結ぶ幹線ネットワークの完全二重化を実現している。

2018年7月10日発行