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政投銀BCM格付で2年連続最高ランク QTNet 国内の通信・放送事業者で初
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九州電力グループの情報通信事業会社、九州通信ネットワーク株式会社(略称QTNet、福岡市中央区天神1丁目、秋吉廣行社長)は5月30日、株式会社日本政策投資銀行(略称DBJ、東京都千代田区、柳正憲社長)の「DBJ BCM(事業継続管理)格付」融資で、国内の通信・放送事業者では初の2年連続での最高ランクの格付を3月に取得したと発表した。
同格付は、DBJが開発した独自の評価システムによって、防災や事業継続への取り組みに優れた企業を評価・選定し、その評価に応じて融資条件を設定する「BCM格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニュー。QTNetが同格付けを取得するのは3度目で、前回14年度の評価よりも8・5ポイントアップし、総得点82・5となり、70点以上に与えられる最高「A」ランクを2年連続で獲得した。
今回、高く評価されたのは(1)昨年9月に完成した「QTNetサービスオペレーションセンタービル」(SOCビル)を中心としたサービスシステム、ネットワークの整備により高い信頼性を確保している点(2)外部委託先の事業継続に関する取り組み状況調査や改善提案をするなど、サプライチェーン全体に対するリスクマネジメントを強化している点(3)有事の際の財務業務の遂行に関して、関係先の体制などを確認し、財務面での課題にも対応している点。
同社は九州域内で光ブロードバンド「BBIQ」や法人向けデータ通信「VLAN」などの情報通信サービスを提供する電気通信事業者で、有事における地域の情報通信サービスの安定的な提供の実現に向け、防災・事業継続体制の整備を進めている。特に昨年完成したSOCビルは免震構造や津波の影響のない立地、長時間の停電対策といった高い堅牢性を有し、ネットワークの中枢を担う総括局機能のSOCビルと既総括局での2局化、SOCビル、既総括局と各拠点を結ぶ幹線ネットワークの完全二重化を実現している。