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政投銀から「健康経営格付」に基づく融資   シンク・アイ ホールディングス


週刊経済2021年1月19発行

九州の機械製造業で初

機械製造の㈱ピーエムティーなどの持ち株会社、㈱シンク・アイ ホールディングス(福岡市博多区博多駅前4丁目、京谷忠幸社長)は12月9日、㈱日本政策投資銀行(略称・DBJ、東京都千代田区、渡辺一社長)から融資を受けた。
DBJが2012年から取り扱う「DBJ健康経営格付」に基づく融資。従業員への健康配慮の取り組みが優れた企業を独自の評価システムで評価・選定し、その評価に応じて融資額を決定する「健康経営格付」の専門手法を用いた世界で初めての融資メニュー。20年3月時点で210社が同格付けに基づく融資を受けている。同社は中核会社、㈱ピーエムティーの「健康経営ソリューション事業」を通じた社会課題の解決や、自社の持続的成長に向けて「健康経営宣言」を発信し、グループ全社の健康経営推進に着手している点、従業員アンケートなどを通じて把握した従業員の意見を踏まえ、業務の見直しや人事評価制度の改定、少人数のグループによる課題改善活動など独自の取り組みを通じて、従業員が働きがいのある職場環境の整備に注力している点が評価され、九州の機械製造業では初の格付けとなった。融資額や期間は非公表。資金は㈱ピーエムティーが今後展開する脈波や体の表面温度を測定して心身の健康状態を把握できる小型装置の開発資金などに充てられる。同社では「今後も従業員の心身の健康を心がけ、元気な職場づくりの実現と経営の効率化を目指していきたい」と話している。
同社は2020年5月設立。資本金8千万円。決算期3月。傘下に海外含め7社を置く。従業員330人(グループ)。