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携帯使ったネット放送システムを発売  バリューシステムサービス    店頭・店内のCM表示向けに


 中小企業向け統合システム開発の株式会社バリューシステムサービス(福岡市中央区舞鶴3丁目、安河内利幸社長)は、7月から携帯電話端末やパソコンを使ってインターネット放送が簡単にできる店頭・店内向けの広告ディスプレイシステム「ポップサイトソリューション」の販売を開始した。
 これは安河内社長の兄・博幸氏が社長を務め、放送業務向けソフトウェアの開発に実績があるイネーブル株式会社(東京都杉並区荻窪4丁目)が開発したもの。放送局向けのリアルタイムテロップ送出システムのノウハウを駆使した専用ソフトで簡単手軽にポップなアニメーションなどを施したWebページを作成でき、Webサーバー上で集中管理することで、全国各地の店頭の各種PC・携帯端末でスケジューリングされたWebページを自動閲覧できる仕組み。従来のポスター・チラシなどの紙の広告媒体と違い、何枚ものテロップ画面を送出することでストーリー性を持った演出が可能となる。またディスプレイ表示に携帯端末を使うと、一層可搬性が高くなるほか、インターネットの定額プランにより導入・維持費が低コストで済むという。同社では主に国内で初めてWindows Mobile5・0を搭載したウィルコムのスマートフォン(電話機能付きPDA〈電子手帳〉)をディスプレイとして使ったシステムを提案していく。対象としてはチェーン店の店内CM表示用や、駅・ターミナルなど交通機関での運行状況・CM表示用、自動販売機内の空きスペースを使ったCM・天気予報・ニュース配信用などを想定しているほか、幅広い用途に応用可能としている。
 同社は1994年6月設立、資本金1,000万円、従業員5人。10~50人規模の中小企業向けを得意とし、経営層から現場までの全員参加システムを提唱。販売、仕入れ、在庫、会計、給与管理などの基幹系システムに加え、近年低価格で中小企業も導入しやすい情報共有化や営業に役立つ情報ツールなどの情報系システムの開発にも力を入れている。