NEWS

搬送機械好調で売上高12・2%増の319億円 西部電機


週刊経済2024年5月29日発行号

初の300億円台突破、利益も2けた増

搬送機械、産業機械等の地場メーカー・西部電機㈱(古賀市駅東、税所幸一社長)の224年3月期連結決算は、売上高が前期比12・2%増の319億4500万円、経常利益が同13・7%増の28億7600万円で増収増益だった。
売上高は初の300億円突破で過去最高。受注高も前期比4・2%減の315億400万円で前年度に次ぐ過去2番目だった。主力の搬送機械事業では、電池業界や耐火物メーカー、自動車、半導体関連などの需要が旺盛で、同21・2%増の113億3300万円となり、連結増収をけん引した。また、産業機械事業はゲート駆動装置やサービス・メンテナンス、アメリカ向け輸出などが増加し、同8・8%増の65億7900万円。精密機械事業は製品の生産・出荷が順調で、売上高は同8・8%増の135億6700万円となり、主力事業はいずれも好調に推移した。一方の利益面では、現在柳雄・資源価格の高騰があったが、価格転嫁による売上増加やコストダウンを進めたことで、営業利益・経常利益は2けた増益となり、最終利益は同9・5%増の19億7700万円だった。
今期の業績予想は売上高が前期比4・1%増の332億5000万円、経常利益は同6・7%増の30億7000万円で2期連続の増収増益を見込む。