NEWS

損益改善で増収黒字転換 井筒屋2月期


週刊経済2022年5月3日・10日発行合併号

売上高は531億円

百貨店運営の㈱井筒屋(北九州市小倉北区船場町、影山英雄社長)の2022年2月期連結決算は、売上高が前期比5・2%増の531億4400万円、経常利益が10億4700万円(前年同期は1億6500万円の経常損失)だった。
高級ブランド品のショップリニューアルや新規ブランドのオープン、高級インテリアショップのオープンを実施し、高額品消費や家中関連需要などの好調なカテゴリーを強化。SNSやホームページを通じた顧客への提案機会の増強、リモート販売の推進のほか、デパ地下商材を当日配送できる「食品宅配サービス」の配送エリア拡大などが寄与し、3期ぶりの増収。また、期中にサテライトショップ2店舗を閉店。20年には黒崎店を閉店しており、増収と不採算店舗閉鎖による損益改善で黒字転換した。営業利益は同107倍の12億8400万円、当期純利益は同11倍の11億7100万円。また、昨年7月に資本金を105億円から1億円に減資し、累積減損金を解消。利益剰余金を原資として23期ぶりに1株あたり5円の期末配当を実施する。
今期の業績予想は売上高が228億円、営業利益が9億円、経常利益が7億円、当期純利益が6億円。今期から「収益認識に関する会計基準」等を適用する予定で、消化仕入などの代理人取引に該当する売上高の計上を総額から純額に変更。そのため、前期との比較はない。