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排熱利用型デシカント空調機の販売拡大へ 西部技研 医療施設にも積極提案


 環境・省エネ機器メーカーの株式会社西部技研(古賀市青柳、隈扶三郎社長)は、今期目標として排熱利用型デシカント空調機の販売拡大を目指している。
 同機「イー・セーブ」は、一昨年に明電舎、西部ガスなどと提携して製品化したコージェネレーションシステムで、小型発電機はじめ各種機械の排熱を利用し、外気を取り込みながら湿度と温度をコントロールすることができる。三月二十四日には、産学連携共同研究の成果として熊本大学教授とともに科学工学会技術賞を受賞した。昨年度の販売実績はスーパーマーケット五社で、このほど福岡市内の病院にも導入が決定した。これらの導入実績をもとに販売先を拡大し、今期だけで二十五台強の販売目標を立てている。
 隈社長は「競合もあるが、素材からすべて自社で作っているため、心臓部となるローターの性能を最大に引き出すことができるのが当社の強みだ。院内感染などの問題を回避するために外気利用を考える医療施設にも積極的に提案していきたい」と話している。
 同社は一九六二年創業、六五年設立、資本金は一億円、売上高は三十億円、従業員数は百八十人。
 隈社長は三井郡北野町出身で、六四年五月一日生まれの三十八歳。福 岡大学法学部卒、趣味は読書。

2003.05.13 発行 週刊経済より