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排水処理設備にヒートポンプ導入 キリンビール福岡工場


気候変動対策で

キリンビール㈱福岡工場(朝倉市、中居隆幸工場長)は2月初旬、気候変動対策のために排水処理設備にヒートポンプを導入した。
同工場では排水を、微生物を使った「活性汚泥法」で浄化処理して放水しており、浄化を担う微生物が活性化する適温の約25度に排水を加熱している。従来はボイラーで発生させた蒸気によって加熱していたが、今回ヒートポンプによる加熱に切り替えたことでGHG(温暖化ガス)排出の削減につながり、効率も約6倍に高まったという。
㈱キリンビールでは2030年に向け、GHG排出量を2015年比で30%削減する目標を掲げており、その最重要施策としてヒートポンプを用いた国内自社ビール全工場のエネルギーシステムの再構築を進めている。今回の取り組みもその一環で、福岡工場では今後、LED照明の導入などによるGHG排出削減、省エネの取り組みを続けていくという。

2020年3月17日発行