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排水リサイクル事業を強化 ゼオライト
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週刊経済2021年8月10日発行
新排水回収装置稼働へ
水処理プラント設計・施工業のゼオライト㈱(福岡市博多区那珂5丁目、嶋村謙志社長)は今後排水リサイクル事業を強化する。
6月に官民連携で健全な水循環、水資源の重要性について啓発する環境省の「ウォータープロジェクト」に加盟したことに伴い、水循環の維持・回復に向けた企業活動の中心的な事業として位置付ける。
排水再利用システムは独自の排水浄化技術を駆使し2003年に事業化しているが、今夏には新たな排水回収装置を稼働。その想定排水再生率は94%に上り、処理工程で発生した残渣を脱水機で圧縮することで系外排出汚泥を極限まで抑制することも可能にした。今後は同装置を核に、温浴施設や商業施設、食品工場向けなど幅広い用途に応じた排水リサイクルシステムの提案に力を入れる。
嶋村社長は「限りある水資源の有効活用と水環境の保全・維持する重要なツール。新たに地下水をくみ上げる必要がなくなるため、上下水道は20~50%の経費削減にもなる。今後も排水リサイクルのメリットを広く伝え普及につなげたい」と話している。