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投資額10億円で佐賀工場を増強   コトブキ製紙   5月末完成


 トイレットペーパー、カットペーパー(チリ紙)製造のコトブキ製紙株式会社(福岡市中央区大名1丁目、齊藤稚一郎会長)は、総事業費10億円で佐賀県小城市牛津町の工場の設備を増強している。5月末に完成する。 
 これは、新商品の追加に伴うもの。原紙を製造する抄紙機を1台増設し、6台にするほか、トイレットペーパーを規定の長さに巻きとり、箱詰めするまでの加工機を移設し、一カ所に集中して、より高い生産能力と効率化を図るもの。今回の製紙機の増強で、約40%の生産能力増加を見込んでおり、売り上げ目標は今期約40億円を目指す。齊藤会長は「これまでは、中小企業間との競争に負けないようにしてきたが、今回の工場設備投資で、競争範囲を広げ大企業に負けないように頑張りたい」と語った。
 同社は1962年11月設立、資本金5,000万円、第1号抄紙機でハード白ちり紙の生産を開始し、現在では5台の抄紙機でトイレットペーパーをスーパー、ドラッグストアなどの小売店向けに、3万トン製造している。1987年に日本工業規格(JIS)表示許可工場の認可を受け、さらに、家庭紙メーカーでは日本初の「ISO9001」「ISO14001」をダブル取得。売上高34億9,000万円(05年4月期)従業員110人。
 齊藤会長は1943年3月17日生まれの63歳、筑後市出身、慶応義塾大学卒、趣味は登山。