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戸畑区牧山の焼却飛灰処理施設が本格稼働 北九州アッシュリサイクルシステムズ
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総工費約12億円
大手非鉄金属メ―カーの三菱マテリアル㈱(東京都千代田区大手町、竹内章社長)と㈱麻生(飯塚市飯塚市芳雄町、麻生巌社長)の共同出資事業会社で、焼却飛灰のセメント資源事業を手掛ける北九州アッシュリサイクルシステムズ㈱(北九州市戸畑区牧山5丁目)の焼却飛灰処理施設が完成し、4月2日に本格稼働した。総工費は約12億円。
場所は北九州市戸畑区牧山で、敷地面積約1万㎡、建築面積約2450㎡、2階建て延べ床面積約2900㎡。約8ヶ月間かけて完成し、同所では飛灰受け入れ設備、洗浄から脱水を行う設備、洗浄灰置き場や乾燥炉などを設置している。1日最大116トンの焼却飛灰の処理が可能となる。洗浄した焼却飛灰は九州内にある三菱マテリアルのセメント工場や、近隣セメント工場でリサイクル利用するという。
もともと同社は日本国内で焼却飛灰が年間約70万トン最終処分されている状況を受け、三菱マテリアルが焼却飛灰の塩素をセメント資源化が可能となる低濃度まで洗浄する技術を開発し、県内で一般廃棄物焼却灰処理事業を展開し、自治体との取引実績が多い麻生と事業化検討を重ね設立に至った。
社長に山形 武取締役工場長
また同社は4月1日付で、新社長に山形 武(やまがた・たけし)取締役が就任した。山形新社長は兵庫県出身。1968年7月26日生まれの49歳。早稲田大学大学院理工学研究科応用化学専攻卒。94年4月に三菱マテリアルに入社し、北九州市の黒崎にあるセメント製造部門工場に10年間務め、その後、本社同部門に配属。17年4月に北九州アッシュリサイクルシステムズの取締役兼工場長に就任した。
同社は2017年4月設立。資本金1億円。出資比率は三菱マテリアルが65%、麻生が35%。
2018年4月24日、5月1日合併号