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戸畑区にグループ初のサ高住が完成  第一交通産業グループ    オープンは3月


 第一交通産業グループ(北九州市小倉北区馬借2丁目、田中亮一郎社長)が同市戸畑区一枝2丁目に建設していた4階建てサービス付高齢者向け住宅は、1月末に完成した。オープンは3月2日。
 グループ初のサ高住として4月から建設していたもので、場所は九州工業大学南側、明治学園高校近くの一枝小学校北側隣接地。敷地面積は1954平方mで、延べ床面積は3218平方m。名称は「エスパレス一枝」。1階はデイサービスセンターで、炭酸泉の大浴場や足湯コーナー、カラオケルーム、専用機器を備えたリハビリ施設など。2階以上がサービス付高齢者向け住宅で、合わせて49室。2階は要介護・要支援認定者を対象とした介護床15室とオープンキッチン式のレストラン、浴室、洗濯室、自販機コーナーなど。3階は介護床21室と家族室、浴室、洗濯室、理美容室など。4階は60歳以上を対象とした自立床13室と家族室など。2階以上の各階にリビング、キッチン、トランクルームを備えている。
 ソフト面では、基本サービスとして各居室に毎日1回スタッフが訪ねて対面で安否確認するほか、各居室に緊急コール、リズムセンサーを設置して緊急時に対応。ヘルパーなどの資格を持ったスタッフが24時間常駐し、定期巡回する。フロントでは生活に関する相談や外部サービスの手配などに対応する。また、隣接するかめざき内科クリニック、藤崎歯科医院、サンキュードラッグ一枝店と連携。クリニックの医師がホームドクター、ドラックストアが健康増進アドバイザーとして連携する。
 家賃は、介護床が月4万8000円(居室面積約19平方m)~9万3000円(同30平方m)。自立床が月9万円(同25平方m)~11万8000円(同40平方m)。1日3食の食事と共益費、水道光熱費、基本サービス費は、1人当たり介護床が合わせて10万5020円で、自立床が10万6640円。入居時に敷金として家賃2か月分が必要だが、権利金などの一時金は不要。
 田中社長は「市内屈指の文教エリアの閑静な邸宅地に、開放感と高級感をコンセプトとしたグレードの高い施設が完成した。こうした施設は街中に立地することに意味があり、これを機に適地があれば全国各地で展開していきたい」と話している。なお、同施設の運営管理主体は第一交通産業で、デイサービスと居住者の生活支援サービスについてはグループの第一ケアサービス株式会社(北九州市小倉北区竪林町、大塚泉社長)が運営する。