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戸畑キャンパス内に実証実験用の無人店舗 QTnetと九州工業大学など


コンテナ型で店舗面積13㎡

九電グループの情報通信事業会社、㈱QTnet(福岡市中央区天神1丁目、岩﨑和人社長)と国立大学法人九州工業大学(北九州市戸畑区仙水町、尾家祐二学長、以下九工大)は6月4日、同所の九工大戸畑キャンパス内でICT技術を活用した無人店舗の実証実験を開始した。
九工大の「未来志向型キャンパス」の取り組みの一環で、システムや筐体を提供するQTnet、商品を取り扱う九州工業大学生活協同組合(同所、小田部荘司理事長、以下九工大生協)の3社・団体が連携して実証していく。今回の実験を通じて、QTnetでは、市場化を検討するため実店舗でのシステムと運用に関する課題抽出を図る狙い。また、九工大は学生、教職員の購入体験を通じて、無人店の課題解決や、店舗運営のアイディア・技術の創出に繋げるほか、人工知能(AI)や自動運転技術の研究活動との連携も検討している。
コンテナ型建物の店舗面積は13㎡で、顔認証やICカード所持者の入退店可能で、画像認識による商品識別レジが会計し、生協プリペイドカードで精算できるのが特徴。壁面には縦1・5m×横2・5mのスクリーンを設置し、QTnetのPRや、部活や研究活動など学生活動の情報を発信する。店内では飲料、カップ麺や、菓子類など約70品が陳列されており、今後日配品や冷凍食品など品数を増やす見込み。当面の営業時間は午前9時半~午後6時で、実証が進み次第、24時間対応への変更を計画している。店名はこれから学生に公募し、決定する。

2019年6月11日発行