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戸建て住宅用外壁塗料開発 三州ペイント


リフォーム需要に

住宅向け塗装工事を手掛ける三州ペイント㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、八藤丸貴実社長)は、戸建て住宅外壁の新塗料を開発。4月10日、販売開始した。
リフォーム需要に対応したもので、通常3日間の施工が1日で完了し工期短縮とコスト削減を実現した。名称は「ウォーレストオールインワン」。密着性に優れたウレタン樹脂と耐候性に優れたシリコン樹脂を混ぜ一体化したことで、下塗り作業を省き、下塗りと上塗りを一つにした速乾型塗料。また、紫外線により樹脂がダメージを受けて塗膜の劣化を防ぐ「ラジカル制御」技術で、下地再生強化のほか、高耐侯性を発揮しているという。通常、住宅の壁は塗料を長時間かけて3回にわけて重ね塗りをするのが一般的だが、新塗料は3時間あけて2回の作業で済むため工期は1日。価格も同社がこれまで販売してきた塗料より安価に抑えた。期待耐用年数10年、5年保証になる。初年度売上目標は4億8000万円。
一方、高価格帯のメタリック塗料「ウォーレストハイブリッドローヤルシリーズ」も開発し同時に販売開始している。自動車のボディー用塗料に使われる「クリアー」と呼ばれる技術を住宅用外壁に応用し、自動車のような光沢感を出したもの。ウォーレストオールインワンと同様、ローラーを使って容易に塗ることができ、下塗り、メタリック塗料2回、表面を保護するクリアーと4回重ね塗りを施し、工費は3日間。角度によって、外壁の色合いも変化してみえる。期待耐用年数25年、12年保証になる。初年度売上目標は9億6000万円。八藤丸社長は「長期優良住宅の普及に伴い塗料のニーズも広がっている。幅広い塗料を扱うことで、リフォームメンテナンス需要を取り込んでいきたい」と話している。

2019年4月23日発行