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成蹊大学と包括連携協定  西南学院大学


交流促進、知名度向上に期待

西南学院大学(福岡市早良区西新6丁目、G・W・バークレー学長)は11月5日、成蹊大学(東京都武蔵野市、北川浩学長)と大学間包括連携協定を結んだ。
同様の連携協定締結は、西南学院大学としては首都圏の大学と初めてで、成蹊大学は九州地区の大学と初めて。今後、教育や研究、地域貢献、産学連携や国際交流などの分野で協力し、人材育成にもつなげていく狙い。
西南学院大学は大学院生をあわせて学生数約8500人。そのうち9割以上が福岡県を中心とする九州各県の出身者で占める。一方、安倍晋三首相の出身校としても知られる成蹊大学は大学院生含めて学生数は約8000人。うち8割は東京・埼玉を中心とする1都3県の出身者で占めるなど、両大学は立場が似通う。西南学院大学によれば今年5月に、北川学長から「両大学で協定を結び、首都圏と九州のそれぞれのエリアで積極的に情報発信することで互恵関係を構築できるのではないか」と話があったという。
同日、西南学院大学であった協定書の調印式でバークレー学長は「教員の共同研究や講演会が共催できるのではないか」、北川学長は「学生の価値観が広がるのでは」とあいさつ。また、西南学院大学が2015年度から一般入試で東京試験場を設け、毎年首都圏からも一定数の受験生がいる(19年度入試では33人の合格者があった)のに対し、成蹊大学も14年度から一般入試で福岡会場を設置。九州地区から毎年一定数の受験生がおり、19年度入試では約70人の合格者が出た。これらを背景にしてか、両学長とも互いの大学知名度の向上に期待を寄せた。
バークレー学長は私見とした上で「(将来的に)関東、関西からの学生が1割になってくれれば」とし、北川学長は「現在、30人前後の九州からの入学者を10年後に3ケタを目指したい」と語った。

20191119日発行