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応用課程に「DX・GXコース」新設 九州職業能力開発大学校


週刊経済2024年7月17日発行号

在職者向けに40コース新設

厚生労働省所管の九州職業能力開発大学校(九州ポリテクカレッジ、北九州市小倉南区志井、近藤孝広校長)は、応用課程に「DX・GXコース」を新設した。
同校は1・2年次の専門課程、3・4年次の応用課程で構成。生産関連の機械系・電気系・電子情報系の3科で実施していた、産業用ロボット中心の「生産ロボットシステム」関連の実習内容を拡充し、開発課題の一環で「協働ロボット」を導入した。ロボットと人が同じ空間で作業をするための、安全面を考慮したシステム開発などに取り組む。建築系では、業界で普及が進むBIMやドローンを導入し、データを活用した計画・設計を学ぶ。また、製造業在職者向けの「能力開発セミナー」では、DX・GXに関連して40コースを新設した。機械系、電気・電子系、居住系、工場管理・教育訓練で比較的短期間(2~5日間)の訓練コースを設けており、日程やコースの内容はホームページに掲載。開講日の14日前まで申し込みを受け付けている。
近藤校長は「少子化に伴い、人と共存するロボットの需要は確実に高まる。常に情報収集しながら、現場で広がる可能性が高いものを教育の場に導入していく」と話している。