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当初予算1兆1128億円で過去最大、「みどり」に力点 福岡市
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週刊経済2025年2月26日発行号
市税収入は初の4000億円超え
福岡市は2月14日、2025年度の当初予算案を発表。一般会計の総額は前年度比2・8%増の1兆1128億円で過去最大規模となった。
歳入面では、市税は固定資産税・都市計画税の増等により過去最高を更新。前年度比8・9%増の4035億円となった。市税の増加に伴い実質的な地方交付税は減少し、同3・9%減の495億円。市債発行額は同9・1%減の545億円となった。
予算案のテーマは「まちに『みどり』を」。都心部のオフィスビルやマンションのベランダを緑化する際の補助枠を設けるほか、来年春の「福岡フラワーショー」の初開催を目指す。また、学校給食費の無償化、1か月児・5歳児健診の新設、中小企業等で働く従業員の奨学金返還支援、地下鉄全駅(地上駅除く)への全館冷房導入などの予算を新たに割り当てている。
高島宗一郎市長は会見で「マスタープラン策定の際のアンケートでは、9割の子どもたちが緑を含む自然を大切にする取り組みを進めてほしいと求めた経緯もある。今年度からは住宅都市局を『住宅都市みどり局』に名称変更し、予算枠も拡大して本腰を入れて取り組んでいく」と話している。