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建設、鋼製型枠等製造業の鹿島技研を子会社化  ヤマエ久野


九州・関東地区でシナジー見込む

食品関連と住宅関連を軸とした九州最大手の独立系総合問屋、ヤマエ久野㈱(福岡市博多区博多駅東2丁目、大森礼仁社長COO)は7月1日、一般建設業、鋼製型枠・金物・鉄筋製造業、ISベース柱脚事業を展開する㈱鹿島技研(嘉麻市鴨生、原中正成社長)の全発行済株式を取得し、子会社した。
鹿島技研はプレキャスト製品に関わる鋼製型枠・金物・鉄筋加工メーカー、ISベース柱脚代理店として販売から施工・管理まで行う国内有数の企業という。ヤマエ久野の木材・住宅資材部門は、住宅建材・機器メーカーの特約店として販売店(一部工務店も含む)に対して住宅建材・機器、木材製品の卸販売を中心に事業展開してきたが、業界でも有数の規模・質を誇る鹿島技研をグループに迎え、九州・関東地区における一般建設業におけるシナジー実現に向けた取り組みを推進する。また、鹿島技研の鋼製型枠・金物・鉄筋製造業、ISベース柱脚事業についても、グループのさらなる事業領域の拡充に向けた取り組みを推進していく方針。
鹿島技研は2001年10月設立。資本金300万円。従業員は80人(昨年8月現在)嘉麻市内に九州工場や第2、第3工場、ISベース事業部を有するほか、千葉県山武市戸田に関東支店(関東工場)、中国・上海に上海事業部・上海工場を置いている。
ヤマエ久野の前中期経営計画最終年度となる2020年3月期連結決算は、売上高が前期比6・8%増の5221億200万円、経常利益が27・2%増の49億5900万円で2期連続の増収増益。売上高は中計の当初目標だった5千億円を大きく超え、前中計3カ年では1425億円もの増収を達成した。今年4月からスタートした新中計においては、「住」と「食」を事業の柱とする卸売業としてさらなる成長を期し、「九州での圧倒的シェアの堅守、九州外エリアでの基盤確立」を基本戦略の1つの柱として掲げている。

2020年8月4日発行