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建物エバリュエーション事例コンテストで優秀賞 吉原住宅とスペースRデザイン


築60年ビルを活用した事例で

賃貸ビル経営の吉原住宅㈲(福岡市中央区大名2丁目、吉原勝己社長)と経年ビル再生事業の㈱スペースRデザイン(同)は5月22日、(公財)不動産流通推進センター(東京都千代田区)主催の「建物エバリュエーション事例コンテスト2018」で優秀賞を受賞した。
「建物エバリュエーション」は不動産ストックを有効活用するため、既存建物の良さを見出し、評価できる知識や見識を積むことを目的に不動産流通推進センターが主催している企画。具体的な事例を募集して、不動産業者を中心に既存建物の活用について学んでもらおうとコンテストを実施し、全国から21件の応募があった。受賞したのは同社が企画・経営する「リノベーションミュージアム冷泉荘」で、集合住宅として建設された築60年の5階建てビルを入居者が自由にリノベーションできるテナントビルとして活用しているというもの。リフォームやリノベーション、用途変更して再生するコンバージョンといった手法を用いて既存建物の価値を創造した事例として評価された。同社は「古い建物も活用方法を工夫すれば魅力的な建物としての価値が生まれる。イベント開催などを通して冷泉荘の姿を多くの人に見てもらいたい」と話している。
吉原住宅は1965年設立。資本金500万円。従業員数8人。スペースRデザインは2008年4月設立。資本金1000万円。従業員数9人。冷泉荘は2012年に福岡市都市景観賞活動部門賞を受賞している。

2018年6月26日発行