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建機販売のキャタピラー九州を子会社化へ JR九州


新分野へ事業領域拡大

九州旅客鉄道㈱(JR九州、福岡市博多区博多駅前3丁目、青柳俊彦社長)は、10月2日付で建設機械販売のキャタピラー九州㈱(筑紫野市市針摺東3丁目、岡田章社長)が会社分割(新設分割)方式で設立予定のキャタピラー九州㈱(同所)の全株式を取得し、子会社化する。

これは同社グループが鉄道事業で培った「安全」と「サービス」を軸に、鉄道以外の新たな分野へと事業領域の拡大を図るもの。キャタピラー九州は、世界最大の建設機械メーカー、米キャタピラー社の日本法人・キャタピラージャパン合同会社の九州地区特約販売店として、高性能な建設機械の供給ときめ細かなアフターサービスを通じて高速道路やダム建設など九州の大規模プロジェクトを支えてきた。今後は、キャタピラージャパンとのパートナーシップのもと既存事業との連携によるシナジー創出に取り組む。

子会社化する新・キャタピラー九州は今年10月2日に設立予定。資本金は1億円。キャタピラー社の建設機械、ディーゼルエンジン、発電機の販売・レンタル、メンテナンス、教習を業務とする。現キャタピラー九州の2017年3月期決算は売上高が283億600万円、営業利益が6億3200万円。また、現キャタピラー九州の子会社で農業を主事業とする愛菜ファーム㈱(長崎県諫早市、岡田章社長)についても、JR九州グループの農業の強化・拡大を目的に株式取得に関して協議中という。

なお、現キャタピラー九州は、10月2日付でウエストホールディングス㈱に社名変更し、不動産賃貸業を業務とする会社となる予定。

2017年8月22日発行